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高血圧症、血圧が安定しない方は是非ご相談下さい。

脳梗塞などの重篤な病気になる前に対策を!

高血圧症はほっておくと、脳梗塞・脳溢血・脳出血などの重篤な病気になる原因の一つです。 日頃からの予防がとても重要です。

高血圧症とは

血圧とは、血液の流れている部位の血管壁に加わる圧力のことを言います。 血管には、動脈、肺動脈、静脈、毛細血管、心臓といったものが挙げられますが、一般的に血圧測定で用いる部位は動脈です。

血圧には、最大血圧(最高血圧)と最小血圧(最低血圧)があります。

そして、最大血圧と最小血圧の差を脈圧といいます。

高血圧症の血圧数値(最高血圧・最低血圧)

高血圧症には【本態性(一次性)高血圧】と【二次性高血圧】があります。

 先の血圧の分類には、高血圧と診断されるほどではないものの、少し血圧が高めの「正常高値血圧」があります。

日本高血圧学会では、この「正常高値血圧」を「高血圧予備軍」ととらえ、高めの血圧に加えて、年齢(65歳以上)や喫煙、脂質異常症、腹部肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病など、危険因子が多くある場合には、治療の対象になるとしています。

血圧の数値が「正常高値血圧」の範囲に入る方も、油断はできません!

高血圧症の血圧数値(最高血圧・最低血圧)

 このように、高血圧によって血管の壁に高い圧力がかかり続けると、動脈硬化が起きやすくなり、進行すると重い病気を招く可能性が高くなります。 また、動脈硬化によって血管の内腔が狭くなると、血液の流れが悪くなり、さらに血圧が上がるという悪循環に陥ってしまいます。

本態性高血圧とは

本態性高血圧の症状

はっきりとした原因のない場合のものをいいます。

高血圧症のうち約80%がこの本態性高血圧といわれています。※注意!初期には特有の症状はありません。

高血圧症の血圧数値(最高血圧・最低血圧)

本態性高血圧の原因因子

・遺 伝

遺伝傾向が強くみられます。

例えば、両親が共に高血圧の場合には、子供の約1/3は高血圧になることがあります。

・環 境

食生活で塩分摂取量の多い寒い地域(東北地方など)には、高血圧症になる人が多くみられます。

ストレスを受ける環境にあると、血圧上昇につながることがあります。

本態性高血圧の他器官に及ぼす影響

・心 臓

高血圧によって動脈硬化を起こしやすくなっており、狭心症、心筋梗塞といった病気を引き起こす場合があります。

・脳

高血圧によって脳動脈にも動脈硬化を起こします。

脳梗塞や脳出血といった疾患を引き起こすことがあります。

・腎 臓

高血圧によって腎細動脈に障害が起こり、尿の濃縮が低下して比重の低い尿が多量に排泄されます。

次第に、腎臓は萎縮して萎縮腎となったり、腎不全を起こすまで機能低下していきます。

二次性高血圧とは

二次性高血圧

本態性(一次性)高血圧は原因のはっきりしないものでしたが、二次性高血圧は腎臓、副腎などに疾患があり、そのために高血圧をきたしているものをいいます。

「腎性高血圧」「副腎性高血圧」 があります

二次性高血圧の原因

糸球体腎炎、腎盂腎炎、腎動脈狭窄によって腎血管性高血圧、のう胞腎などの疾患が原因で高血圧を引き起こします。

腎性高血圧

・原発性アルドステロン症

副腎からのアルドステロン分泌過剰により高血圧が起こります。

・クッシング症候群

副腎から分泌されるコルチゾルの分泌過剰により高血圧が起こります。

・褐色細胞腫

アドレナリン、ノルアドレナリンを過剰分泌することで高血圧が起こります。

改善・緩和するには

▼ 病院で処方される降圧薬

【降圧薬】 【働 き】
 カルシウム拮抗薬  全身の血管を広げる。
 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬  血管を収縮する作用を持つホルモンの働きを抑える。
 アンジオテンシン変換酵素阻害薬
 利尿薬  腎臓に働いてナトリウムや水分の排泄を促し血液の量を減らす。
 β遮断薬  全身の血管を広げる。
 降圧薬  心臓に働いて心拍出量を減らす。

▼ 生活習慣で気をつけること

高血圧を改善する上では、日頃の養生は欠かせません。そこで、生活習慣で気を付けるポイントを紹介しましょう。


1)食事は塩分を控えめに…
● 食塩(塩化ナトリウム)を取りすぎると、血液中のナトリウム濃度が増え、その濃度を下げようと血液中の水分量が増えます。 そのため、血液の量が多くなり、血圧が高くなります。
● 目標とする食塩の摂取量は、「1日6g未満」とされています。日本人の平均摂取量は11gと言われていますので、少しずつ減塩に取り組んでいきましょう。
● 塩分控えめの食事は、どうしても味気ないものになってしまいますので、柑橘系の酸味や、ニンニクやショウガなどの風味を利用してみるのも良いでしょう。

2)お酒はほどほどに…
● アルコールは、血管を拡げる作用があるため、お酒を飲んだ直後は血圧が下がるのですが、酔いがさめるころには、血管が収縮するため、血圧が上がってしまいます。
● 高血圧に悪い影響を与えない適量は、アルコール量にして男性では1日30ml未満(ビールなら大瓶1本まで、日本酒なら1合まで)、女性ではその半分15ml未満であると言われています。
● また、お酒を飲むときには、どうしても塩分の多い食べ物をとりがちになりますので、気を付けましょう。

3)身体を適度に動かしましょう!
● 適度な運動は、血液の流れを良くして、血圧を下げる効果につながります。
● また、高血圧の要因となる肥満の解消にもなりますので、ウオーキングやジョギングなどによって身体を動かす習慣をつけましょう。

【二次性高血圧の治療】

原因疾患がはっきりしているので、その疾患の治療をすることで高血圧の症状も改善します。

【手術療法】

腎盂腎炎、腎動脈狭窄は2つある腎臓のうち、片方だけの腎臓に起こります。

そのため、病側の腎臓を手術し治療することで、高血圧の症状も改善します。

漢方 ・ 中医学の考え

漢方医学・中医学ではこう考えます

中医学で高血圧を簡単に説明すると

「?血」(おけつ)といって血流が悪い。

ということを言っています。  血液をさらさらに流せば、血圧が下がります。

▼ 血液がどろどろになってしまう原因を、中医学では大まかに

・痰 湿

水液が全身あるいは局部に停滞することによって現れる病症

(体内に水溜りができた状態)

・潤い不足(津液不足)

血液をさらさらにする潤い成分(津液)が不足してしまう状態(水分を多量に取れば治るものではない)

▼ 年齢を重ねていくうちに、どんどん高血圧になっていった。という方は

・ストレスによって起こる

・寝ていない、などの疲労が溜まっている

漢方の降圧剤は下げすぎるということがありません。西洋のお薬と併用することも可能です。

その場で下げることはとても大事ですが、体質を変えていくことも必要ですね。

症例 ・ 体験談

※ 「症例・体験談」で紹介している症例内容は、あくまで参考程度にして下さい。

※ 服用薬の効果は個人の体質・症状によって変わります。

※ また、「経過」についても個人の体質・症状などによって変わります。

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