36.6℃健康な人の基礎体温です。 身体細胞の新陳代謝が活発で、健康で活動的、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つと言われています。
日本人の平熱は36~37度。「低体温」とは、36度未満の状態をいいます。
これまでも、女性の場合は排卵前の低温期が低いケースが見られましたが、ここ10年ほどで各地の小学校や大学などで行われた調査を見ると低体温の人や、体温があがりにくい人が増えていると言われています。
平熱は年齢や性別によっても若干異なり、子どもの平熱はやや高く、お年寄りはやや低め。 また女性は生理の周期などによっても変化します。
また体温は一日の中でも変化し、朝目が覚めてから上昇し、午後の2~3時にピークを迎え、夕方から夜にかけて下がるのが一般的。 体温が上昇すれば私たちの体は活動的になり、反対に体温が下がれば眠くなります。 この生体リズムは、私たちが健康に生きる上で重要です。

低体温と混同しやすい言葉に「冷え症」や「低体温症」がありますが、「冷え症」は男性よりも女性に多く、体温とは関係なく実際に手足の冷えや、下腹部の冷えなど自覚症状を感じやすいもの。一方「低体温」は、自覚していない人が多いのが特徴です。
また「低体温症」は、恒温動物が寒冷状態や水に漬かった状態などにあって体温が下がることで発生する症状をいい、31度以下になるなど深刻な場合は凍傷や死に至る(凍死)こともあります。
寒いと感じると、体は自律神経は体温を維持するために手足の末梢血管を収縮させ内臓の周りに熱を送ります。 そのため手足が冷えやすくなります。一方、暑さを感じると血管を広げて体温を下げる働きをします。 食生活や生活リズムが乱れたり強いストレスを受けたりすると、自律神経のバランスが乱れることから、低体温に陥ると考えられています。
体温が下がるとどんな弊害があるのでしょう。まず挙げられるのが免疫力の低下。 体温が36.5度ならば免疫機能はフルに活動しますが、体温が下がり免疫力の働きが低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなると考えられています。 また免疫力が落ちるとも言われています。
他にも基礎代謝が低下してやせにくい、体内の酵素が活発に働かず栄養の吸収が悪くなって疲れやすくなったり、浮腫んだり、月経不順、また女性では低体温が妊娠しにくい、精神的疲労が増加することなどの原因にもなると言われています。
低体温を招く原因は、現代人の食生活や生活習慣からくる複合的なものと考えられています。
・ 冷暖房完備の生活
・ シャワーだけの入浴
・ 体を締め付ける下着
・ 運動不足による筋力低下
・ 過度のストレスによる自律神経やホルモンのアンバランス
・ 夜型生活 ?朝食抜き、ダイエットなど乱れた食習慣
・ 冷たい物や甘い物の食べ過ぎ

| 体温 | 生命の状態 | 新陳代謝 |
| 36、6℃ 健康な人の 基礎体温 |
身体細胞の新陳代謝が活発で、健康で活動的、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つ。 | 100% |
| 35、5℃ 低体温 |
自律神経失調症で排泄機能低下や、アレルギー体質など新陳代謝が不活発。遺伝子の誤作動が多くガン体質といえる。ガンは35度を好む。 | 50~60% |
| 34℃ 生死の境 |
海難救助で救出後、生命回復ができるかを判断する体温。 自分で自分の体を自由に動かす事ができない体温。 |
10%以下 |
| 33℃ 死の入り口 |
山で遭難し、幻覚が出てくる体温。死が目前です。 | ?% |
⇒ かぜや色々な病気にかかりやすく、治りにくい。
【 基礎代謝が 12%低下 】
⇒ 1日200~500kcal代謝が低下し、1ヶ月で体重が1~2kg増える。
【 体内酵素の働きが 50%低下 】
⇒ 栄養の消化だけでなく、エネルギー生産力も低下する。
【 ガン細胞は低体温を好む 】
⇒ 特に35℃を最も好み、39.3℃で死滅する。
女性に多い「冷え性」。実際の暑さ寒さに関わらず、異常に冷えを感じてしまう状態の事と言えます。冬でも夏でも厚い靴下が欠かせない、手がかじかんで、ひどい場合はしもやけになってしまう、などといったものが典型的です。でも、これは実際は体の体温を測ってみると正常なことがほとんど。何故なら、体温は、「深部体温」といって、体の中心の温度を測っているからです。
冷え性の人が感じる辛さは手足などの末端の冷え。これは、色々な原因で、手足の血管が収縮したりすることで、血流が悪くなることを一因として起こります。 ところが、最近よく耳にする「低体温」というのは、体の中枢の深部体温の温度が低くなることを指しています。
医学的な「低体温」の定義は、本来37℃くらいである体の中の深部体温(内臓の温度)が、35℃以下になってしまうこと。 ちなみに、私達がいつも測定している「体温」はわきの下、耳などですが、これは「深部体温=内臓の温度」が体の表面(皮膚)に伝わっている温度を測っているので、若干低くなります。
ですから、本来の「低体温」は、深部体温35℃以下、測定する体温(皮膚温)で言えばもっと低くなってしまうのですが、最近のメディアでは35℃くらいを大雑把に「低めの体温」という意味で、「低体温」と呼んでいるようです。
冷性は、本来なら熱を体の外に逃がさないようにする為の、皮膚の血管が収縮する反応が長く続いてしまったり、筋肉が少なくてうまく熱が産生できない為に起こると言われています。
また、体温を調節する司令塔は脳の中にあり、ストレスなどの影響も受けると言われています。
病的な低体温は、濡れた衣服で動かないで冷たい地面に横たわっていることなどで起こります。例えばアルコールを飲んでいたり、低血糖発作を起こしていた場合になりやすいのです。
病的な意味での低体温は、もう自分で体温を上げることが出来ないので、温かい毛布に全身をくるんで暖めるなどが必要になります。
しかし、「35℃台、いつもやや低めの体温(皮膚温)」という意味での低体温は、例えば甲状腺機能低下症といった病気でも起こりますが、その他、運動不足、朝ごはんを食べない、ストレスなどといった日常生活習慣でも起こりえます。
人間の体温は、一日の中で日内変動があり、一定のリズムを繰り返しています。 体温は、下がる時に眠くなるといった睡眠との連動もありますので、出来るだけ規則正しい生活習慣を保つようにしましょう。

中医学では腎(腎臓そのものではなく、内分泌系と泌尿生殖器系を含めた広い概念)の働きの一つに、「命門の火」という体全体を温めるボイラーのようなものを想定しており、腎の働きが悪くなるとこの火も弱くなり、陽の気の不足から体全体の機能が落ちて、低体温になると考えます。
▼ その他
元気とか気分がよいとか、「気」というのは人間のエネルギーの状態を指していると考えられます。 陽気とは体を温める働きのあるエネルギーの事です。
この体を温めるエネルギーが不足すると、熱を生み出す力が弱まり、寒さに対しての抵抗力が減るので、体が冷えやすくなるのです。
テレビ番組でもドロドロ血という言葉が、最近よく使われるようになりましたが、東洋医学では既に数千年前から、血の汚れやドロドロ状態のことが知られていました。
「血」がドロドロ、ネバネバの状態になって、血液による栄養の補給や、老廃物の排出が滞っている状態です。手足の先の細い血管に血が流れにくくなるので冷えを感じるのです。
ちょうど貧血のような状態で、体に栄養分を運ぶ血が不足し、末端の血管に届かない状態です。 体が痩せてきたり、顔色も悪くなります。
冷たい飲み物の取りすぎ、水分代謝の異常や、胃腸機能の低下によるもので、水分過多によって体が冷える状態です。 お腹にポチャポチャ音がする場合があります。 いわゆる水太りという体型です。





