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目まい、回転性の目まい、浮動性の目まい、立ちくらみでお悩みの方はご相談下さい。

目まいを起こす原因は、耳、脳、高血圧、低血圧(※起立性低血圧)、不整脈、低血糖、貧血などが上げられます。 また目まいからくる症状も様々あるため、しっかりとした相談が必要となります。

目まいの症状とは

日本人は欧米人にくらべ、胃腸の病気がきわめて多いとされている人種だそうです。

めまいの症状は、グルグル目が回る 『 回転性めまい 』、フワフワふらつく 『 浮動性めまい 』、クラッとする 『 立ちくらみのようなめまい 』 の3つに大きく分けられます。

あなたのめまいはどのタイプでしょうか?

回転性の目まい

【特 徴】

・自分がグルグル回っている感じになる。

・周りがグルグル回っているように見える。

急に発症する傾向があります。 回転性めまいの多くは、耳の異常が原因で起こります。

脳梗塞などの脳の異常でも回転性めまいが起こる場合もがあります。

【この目まいに伴う症状】

・難聴(音が聞こえづらい)

・耳がつまった感じ

・耳鳴りがする

浮動性の目まい

【特 徴】

・体がふらつく感じ。

・まっすぐに歩けない。

急に、または徐々に症状があらわれる傾向があります。

浮動性めまいの多くは、脳の異常が原因で起こります。

【この目まいに伴う症状】

・頭痛

・顔面、手足のしびれなど

立ちくらみのような目まい

【特 徴】

血圧の変動に関係する全身性の病気が原因として考えられています。

【この目まいに伴う症状】

・立ち上がるとクラッとする

・時に目の前が暗くなる

・失神を伴う

目まいが起こる原因

▼ 耳が原因の場合

耳は音を聞く働きのほかに、からだのバランスを保つ働きもあります。

このため耳に次のような異常が生じると、主に回転性めまいが起こります。 また、異常が生じている場所によって、耳鳴りや吐き気・嘔吐などの症状が現れます。

【耳が原因となる主な状態・症状・病気】

● リンパの増加(内リンパ水腫) → メニエール病

● 耳石(じせき)の侵入 → 良性発作性頭位めまい症

● 神経の炎症 → 前庭神経炎

● 髄液の漏れ → 外リンパ瘻(ろう)

● 中耳の炎症 → 中耳炎

▼ 脳が原因の場合

脳内の特定の場所や、運動機能をつかさどる小脳やその近くの脳幹で、血管が詰まったり、出血したり、腫瘍ができたりすると、めまいが起こることがあります。

【脳が原因となる主な状態・症状・病気】

● 梗塞・出血 → 脳梗塞・脳出血など

● 脳への血流不全 → 椎骨脳底動脈循環不全

● 腫瘍 → 聴神経腫瘍、脳腫瘍

▼ その他の原因

血圧が急激に変動すると、脳に送られる血液量が不安定になり、めまいが起こることがあります。 また、不安や心配事、ストレスなどが積み重なった場合にもめまいが起こることがあります。

代表的な病気には、高血圧、低血圧(※起立性低血圧)、不整脈、低血糖、貧血、などがあげられます。

※起立性低血圧

横になった状態や座った姿勢から急に立ち上がったときに、めまいを起こしたことはありませんか? 急激に体を動かしたことによる血圧の低下が考えられ、一般に起立性低血圧症といわれています。

漢方 ・ 中医学の考え

漢方医学・中医学ではこう考えます

1) 「めまい」はさまざまな症状を総称している

中医学では、目がくらむ、目がかすむ、ふわふわするなどの症状を「目眩」、また、頭がふらつく、周囲が回転したりゆれ動いてみえ、ひどいと目を開けていられず、むかつきや吐き気をともなうなどの症状を「頭暈」といい、まとめて「眩暈」といいます。

2) 脳の機能が異常になるとめまいが起こる

めまいは、脳や目、耳といった感覚器どうしの情報刺激の伝達がさまたげられたり、過剰に反応したり、情報刺激が不足することによって、全身の統一性が維持できないために発生します。

【めまいの原因と発生の原理】
  1. 体内で生まれた病因物質(「火(熱)や風」などの病邪)によって脳が異常に興奮する。
  2. 全身の活動に必要な基本物質(「精・気・血・津液」)の通り道(「三焦や経絡」)が、体内で生まれた病因物質(「痰濁」など)によってふさがれるために情報刺激の伝達ができなくなる。
  3. 全身活動の中心である「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」の物質面と機能面(「陰陽」)のバランスが失調するために基本物質(精・気・血・津液)が十分つくられず、消耗して脳が滋養されず、機能が低下して情報伝達が混乱する、という3つのタイプです。

中医学では、侵入したり体内で生まれた病因物質(邪)によって起こる症状を「実」、内臓の機能がおとろえ・全身の活動に必要な基本物質が不足するために起こる症状を「虚」に分けます体内で生まれた火や風などによって脳の機能が亢進したり、基本物質の通り道が痰濁などによってふさがれるために起こるめまいは実のタイプ、脳の活動に必要な基本物質の不足が原因で起こるめまいは虚のタイプです。

▼ 中医学でもさまざまなタイプに分かれます

タイプ1 : 肝陽上擾

・目や頭が張った痛みがある

・イライラして胸のあたりでさわぐ感じがある

・緊張やイライラからめまいが発生する

・熟眠できず、夢を多く見る

・口が苦い

・血圧も高めだ

タイプ3 : 心脾気血両虚

・めまいして目がかすむ

・疲れやすく、疲労時悪化する

・心配事、気にかけていることが多い

・疲れているのにあまり眠れない方だ

・食べる量が少なく、便は軟弁

タイプ5 : 腎精虧虚

・めまいして耳なりを伴う

・気持ちがぐったりする

・記憶力が減る

・目がかすむ

・老け込みが早く、髪が抜ける

・足腰にあまり力が入らない

タイプ2 : 肝陰虚陽亢

・日頃から疲れやすく、あまり足腰が丈夫でない

・目が乾き、ショボショボする

・胸がさわいであまり眠れない

・寝汗をかく

・夜間手足がほてり、いつも布団から出す

・寝相が悪い

・口がよく乾く

・午後、夜にめまいがおこる

タイプ4 : 脾気虚

・しばらく立っているとめまいする

・気づけばダルくて横になっている

・疲労してもめまいする

・声が小さく、やる気が起こらない

・動くとすぐ汗がでる

・便はやわらかい方だ

・たくさん食べられなく、食後眠くなる

タイプ6 : 痰湿内阻

・頭重があり、回転性のめまい

・胸苦しく、胃がつかえる

・食欲がわかない

・手足がおも~い

・よく眠気がさす


ご覧の通り、めまいの原因のほとんどは体の弱りからきているパターンが多く見られます。 漢方薬で症状が落ち着いても、体にとってマイナス因子がそろえばまた発症します。

あなたに合った養生で、再発しないよう努力しましょう。


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