血液が汚れたり、血行・血流に障害が起こると、血管内に血栓や動脈硬化が起こり、様々な病気や症状の引き金になってしまいます。 その中には脳梗塞やくも膜下出血、心筋梗塞などの重篤な病気も含まれておりますので、日頃からの予防・対策が重要となります。
血行不良を起こす原因には
血管の拡張や収縮は、それぞれを促す物質によって調節されてます。 血管の拡張を促す因子に一酸化窒素(NO)という物質があって、この物質がきちんと働いていれば血管は広がって血液がスムーズに流れるのですが、NOは活性酸素と反応すると同時に、その働きがなくなってしまうので、NOをきちんと機能させるために抗酸化物質を補う必要があります。
例えば、女性ホルモンは優れた抗酸化物質ですが、女性の場合、閉経後は分泌量が低下するので、血行不良がおきやすいのです。 また、タバコヤストレスはそれ自体が血管を収縮させますし、活性酸素も発生させるので、二重に悪影響をおよぼします
高脂肪の食事などを続けていると、血液中に悪玉のLDLコレステロールが増えてきますが、これが活性酸素の攻撃を受けると、血管内壁に蓄積して動脈硬化を起こします。
すると、血液の通り道が狭くなるので、血行不良が起きてきます。
動脈硬化とは動脈硬化血管の老化現象で、年齢ととも内壁に、コレステロールや血小板などの汚れが溜まったり血管自体の弾力性がなくなり硬くなる症状です。
症状が進行すると血液が固まりやすくなり、血栓が出来やすくなります。血栓が冠状動脈でつまると心筋梗塞、脳動脈でつまると脳梗塞が起きます。
また、血管の弾力が無くなるため血管が破れやすく出血しやすくなります。血圧が原因の動脈硬化があると脳出血を起こしやすくなります。 動脈硬化を防ぐことは基本的に難しいのですが、症状を促進する因子が色々とあり、それらを予防できれば症状も軽く済みます。
例えば、食生活が乱れている・タバコを吸う・アルコールをよく飲む・運動不足・コレステロールが高い・中性脂肪が高い・血糖値が高い・血圧が高い・肥満・ストレス・慢性疲労などです。これらの促進因子が二つ以上当てはまる方はご注意ください。
?血(おけつ)とは色々な原因により血が汚れたり粘ったり流れが悪くなった状態を指します。 この原因としては動脈硬化を促進する因子とほぼ同じと考えてよいと思います。つまり動脈硬化は?血(おけつ)が原因と考えて良いわけです。
?血(おけつ)の改善としては基本的に生活養生が重要ですが、急に?血(おけつ)になることはあまりないので、なぜ?血(おけつ)になったのかを探り、その原因を取り除くことが重要です。
何らかの原因で血液の流れが悪くなると、その部分の細胞は正常に働かなくなりますから、病気の原因になるのです。
?血は血の質にも関係しています。いわゆるドロドロ血液では、血の流れが悪くなります。 ドロドロ血液は?血そのものと言ってもよいのです。
普通ご馳走食と言われるようなものを食べ過ぎると、ドロドロ血液の原因になります。 ご馳走食でなくても食事を食べ過ぎると、血が濃くなりドロドロ血液の原因になります。
味を濃くすると、食べ過ぎる傾向なります。 醤油や、ソース、マヨネーズ、ケチャップなどの調味料はかけ過ぎないよう、体のために注意してください。
血液をサラサラにしても、血を循環させないと?血を作ることになります。 血を循環させるのは心臓の働きが大きいのですが、心臓だけに頼っていては不十分です。血流を支えているのは、体の動きがあります。
体を動かす事は筋肉が縮んだり、伸びたりすることで、そばにある血管も、その影響を受け血液が流れるのです。 地面を踏んで歩く事は、足の裏がポンプの働きをするので、下肢の血液循環が良くなります。
?血と言う状態は女性に起こりやすい病態です。成人の女性は月経がありますが、月経の時、痛みなどの症状が出る人は、?血があると考えてよいのです。
月経ではない時に腹部に激しい痛みが来て、病院で検査をしても、異常が見つからない時は、?血が原因の場合があります。痛みがなくても腹の下半分あたりを自分の手で圧してみて、痛みを感じたら?血があると判断してよいでしょう。
下腹は血の流れが停滞し易いところです。 腹式呼吸や下肢の運動は、腹の血をうごかすよい方法です。
?血は打撲・無月経・寒凝気滞・血熱妄行などの病理的産物として発生し、また?血腫瘍・月経異常などの原因となるなど、?血と他の病変には相互に因果関係があります。
顔色が黒ずむ・皮膚の色が青紫・皮膚が乾燥し鱗状・固定性の刺痛・舌質が紫暗色あるいは?点や?斑などがみられます。