糖尿病、すい臓炎、高血糖値、グリコヘモグロビン(HbA1c)値でお悩みの方は是非ご相談下さい。

現代では4人1人が糖尿病・糖尿病予備軍です!

糖尿病とは、血液中の血糖値が慢性的に高くなる病気です。 症状が進行すると、尿の中にまで糖が漏れ出てくるため糖尿病と言われています。

糖尿病とは

 糖尿病とは、血液中の糖濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。症状が進行すると、尿の中にまで糖が漏れ出てくるため、「糖尿病」と言われています。

糖(ブドウ糖)は、私たちが身体を動かすために大切なエネルギー源であり、ごはんなどの炭水化物が消化分解されて作られます。 食後、糖の吸収によって血糖値が上がると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、細胞への糖の取り込みを促進します。その結果、血液中の糖は減少し、血糖値は一定の範囲に調節されています。

【 糖尿病には以下の2種類のタイプがあります。】

重い ・ すっきりしない ・ 胸やけがする ・ ムカムカする ・ むかつく ・ 胃もたれがする ・ 嘔吐(おうと)感がする、などの症状があります。 以上の症状は似ていても、原因はさまざま。原因に合わせた適切な処置が必要です。

糖尿病が起こる理由

では、インスリンが働かなくなるのはどのような場合でしょうか?

大きく分けて二つのケースが知られています。

1)インスリン分泌の障害

 膵臓からのインスリンの分泌が悪くなる場合です。 日本人は欧米人に比べインスリンの分泌量が少なく、糖尿病を起こしやすい体質であることが最近の研究で分かっています。

この状態に「食生活の乱れ」「運動不足」「ストレス」などが加わることで、さらにインスリンの分泌量が減ったり、糖の取り込みが悪くなってしまうために、肥満やメタボでない人でも糖尿病を発症してしまうことがあります。

家族に糖尿病の人がいる場合には特に注意が必要です。

2)インスリン感受性の低下

 インスリンはある程度分泌されているにもかかわらず、糖を取り込む細胞の感受性が低下している状態で、主に肥満によって起こります。

肥大した脂肪細胞は、インスリンの感受性を鈍くする物質を分泌するため、各細胞の糖の取り込みが悪くなり、高血糖状態が引き起こされてしまうのです。

血糖値が高いとなぜ悪いのか?

 血糖値が高い状態が慢性的に続くと、血管に大きな負担がかかり、血管がもろくなってしまいます。 そのため、多くの血管が存在する眼や腎臓、さらに脳や心臓に合併症を起こし、最悪の場合には失明や透析、脳梗塞や心筋梗塞につながってしまいます。

そのため、早い段階から生活習慣の改善や薬の活用によって血糖値を良好にコントロールする必要があるのです。

漢方 ・ 中医学の考え

漢方医学・中医学ではこう考えます

 のどが渇いてたくさん飲む多飲、小便が多量に出る多尿、たくさん食べる多食、それなのに痩せてくる、といった症状を「三多一少」といっていわゆる「消渇」と呼べれる病態が昔から観察されている。

 これが糖尿病で、血糖値が非常に高くなった症状と似ているので、おそらく糖尿病の患者を診ていたものと考えられる。こうした症状は、過剰な食事やストレス等で体に熱がこもってしまい、その熱が体の津液を消耗して、津液不足の病態が生じていると考えることができる。

 現代では、上記のような重症になる糖尿病はまれで、自覚症状の少ないまま長期間に及び合併症に至るものがほとんどなので、「消渇」の考え方だけで理解しようとするのは不十分である。

 糖尿病の本態は、吸収された糖分を末端臓腑において有効に利用できないことにある。 そのため糖が血中に大量に留まり、血液粘度を変化させて微小循環を阻害する。この現象を中医学からみると、糖は脾によって水穀から化生される水穀の「清」(精微)である。

 糖尿病では、この「清」が末端で有効に利用されなく、最終的に機能していないゆえんである。つまり、水穀の化生が充分に行われていないといえる。この化生されきれない精微は、生体にとっては不要なものであり、「濁気」(無用な老廃物)を意味している。すなわち、高血糖の状態における糖は「濁」(邪気)であり、糖尿病は「濁」邪の停滞と関わっているのである。

 末梢血管障害はすなわちこの邪実の状態を引き起こした「?血」や「湿濁」の停滞によるものだと考えられる。 また、本来、「気」になるべきものが邪に変わるのであるから、当然「気」は不足し、「気虚」の症状を呈し、衛気虚になれば易感染、営気に及べば皮膚病巣を起こしやすくなるわけである。

Ⅰ.症状がなく血糖値異常高値だけの場合

【病因病機】

「症状がない」とは、ここに糖尿病と直接に関連する症状がないことを指している。

血糖値異常高値だけで,これは耐糖能異常者、いわゆる糖尿病の予備軍であったり、あるいは初期段階の軽症糖尿病患者に該当している。伝統的中医学理論においては、膵臓の概念がなく、その膵臓の内分泌と外分泌に関する機能は、中医臓腑理論には主に脾臓の運化・昇清機能と、肝臓の疏泄機能に分担され、腎陽の気化機能とも関連しているとみられる。

このため、関連した症状の乏しく、血糖値異常高値だけを現れてきた患者には,よく脾胃の気虚湿滞、または湿熱中阻、脾虚肝鬱、脾腎陽虚の病因病機と関連づけで,弁証分析にする。

【タイプ】

【主証】

脾虚湿滞

体力不足、疲れやすい、頭重感か体が重だるい、顔の血色とつやが悪い、食欲減退、胃腸が弱い、腹満、下痢または便秘しやすい、胖大・歯痕舌,白膩苔。

湿熱中阻

過食や大酒、または煙草の嗜好、顔面紅潮、吹き出物が多い、発汗しやすい、口粘・口苦・口臭、体臭が強い、頭重感か体が重だるい、疲れやすい、腹満、下痢あるいは便秘ぎみ、胖大・歯痕舌で舌色は紅,黄膩苔。

脾虚肝鬱

疲れやすい、頭重感か体が重だるい、胃腸が弱い、鬱気分またはイライラする、腹満、食欲減退、下痢または便秘しやすい、胖大・歯痕舌,白苔。

脾腎陽虚

疲れやすい、めまい、頭重感か体が重だるい、胃腸が弱い、頻尿、手足の冷え、足腰が弱い、下痢ぎみ、浮腫ぎみ、胖大・歯痕舌、舌色が淡白、白膩苔。

Ⅱ.消渇病

【病因病機】

主に飲食不節、情志失調または腎精虚損によって、肺胃津傷、陰虚火旺を誘起し、消渇に導くのである。

【タイプ】

【主証】

飲食不節

油っこいもの、甘いもの、辛いものの多食または飲酒によって脾胃が障害され運化失調を来し湿濁が停滞する。また、長く停滞していると熱を生み湿熱に変わる。湿熱により津液の代謝が損なわれ、津液不足となる。時には湿熱と津液不足が同時に存在することもある。

情志失調

怒り、不安などのストレスが原因で肝気が鬱結する。鬱した気は長く停滞すると熱を生じる。生じた熱が陰分を消耗させる。

腎精虚損

過労、慢性疾患などにより腎精を消耗する。腎精が消耗すると、腎陰は腎陽を抑制できずに虚火が生じる。

【弁証論治】

1.上消 : 【主 証】 口渇、多飲、舌紅苔薄黄

2.中消 : 【主 証】 消穀善飢、多食消痩、便秘、舌苔黄燥

3.下消 : 【主 証】 頻尿、多尿、尿濁、口渇、腰膝がだるい、耳鳴り、遺精、舌紅少苔

Ⅲ.合併症

1.手足のしびれ、心疾患

【 病因病機 】 血?阻絡

【 主証 】 手足しびれ、口唇と舌色の紫暗、舌面の紅斑または舌下絡脈の怒張

2.白内障

【 病因病機 】 肝腎陰虚、目失濡養

【 主証 】 目のかすみ、視力減退、瞳孔の白濁化

3.皮膚疾患

4.腎臓病

症例 ・ 体験談

※ 「症例・体験談」で紹介している症例内容は、あくまで参考程度にして下さい。

※ 服用薬の効果は個人の体質・症状によって変わります。

※ また、「経過」についても個人の体質・症状などによって変わります。

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